少年法
未成年者に関する法律というのでよく耳にするのは少年法ですね。少年法は、非行をした未成年者について、家庭裁判所がどんな手続に基づいて、どんな処分をするかということを定めた法律です。未成年者は、自分の行為の意味や結果予測についての判断が未熟でありますので、普通の子供であっても、重大な犯罪を犯してしまう可能性があるのです。遊び感覚や小遣い稼ぎの感覚で万引きをやって、店員に見つかってパニックに陥り、ついつい殴ってしまったという場合には、成年者の場合には強盗致傷に該当してしまいます。成年者の場合では、重いと無期懲役になってしまう可能性のある重大犯罪です。子供の出来心に対して、このような重い罪を科すのは一般の感覚からして違和感を感じるでしょう。このような場合に、未成年者を保護するべく少年法は定められているのです。また、少年の場合には可塑性に富んでいるということも、少年法で特別に未成年者を保護する理由となっています。これは、少年の場合には人格形成・発展の途中であるから、非行に走ってしまっても修正することが容易であると考えられているのです。さて、近年少年法に対してはマスコミなどで批判的な意見を聞くことも多いですね。未成年者だからと言って保護され過ぎなのではないか、未成年者が少年法を盾にして犯罪行為に及んでいるのではないかという批判がなされているのです。一般世論の中でも同様の声を聞くことが多くなってきていますね。少年犯罪の増加と凶悪化を根拠として批判がなされることも多くあります。しかし、この少年犯罪の増加と凶悪化についてはもう少し考える必要があるかもしれません。統計上では、少年犯罪が必ずしも増加しているとは言えず、むしろ減少していると言われています。また、凶悪犯罪も戦後の方が多かったという話も聞きます。近年、少年犯罪が増加したり凶悪化したりしているように感じるのはマスコミで報道されるようになったからだ、という主張が一方ではあるのです。これに対しては、少年の割合が減少しているのも考慮しなくてはならないだとか、警察の検挙率との兼ね合いもあるから一概には言えないのではないかという反論もあります。この話を議論することも大事ですが、それ以上に、少年に対する教育を充実させていく、どのように犯罪を抑止していくのかという発想を強化すべきようにも思えます。少年が犯罪・非行に手を染めづらい社会を形成していくように議論していく必要がありますね。
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